金利が高い国の金利が高い理由知ってますか?(金融リテラシー)

こんにちは!エイの裏側です。 みなさんは銀行に預金をしていますか?日本の銀行の金利は1%もありません。そのため、投資の観点から見ると、日本の銀行で預金をして資金を増やすことは現実的ではありません。

海外の金利が高いという話を聞いたことはありますか? しかし、その金利が高い理由を知っていますか。 また、海外の金利が高いことを知っている人の中で、海外で預金しようと考えた人はいますか?おそらく、知っていても調べずに、「海外だから怪しい」という理由だけで放置する人もいるのではないでしょうか。

このような状況は、金融リテラシーが低いため、金融事に興味を示さないのかもしれません。

今回は、多くの人が避けがちな海外金融について解説します。 

目次

日本は遅れている

日本が海外と比べて遅れていると感じることはありますか?例えば、2019年に発生したコロナ禍の対応です。コロナのワクチン接種についても、海外と比較して時間がかかっていました。また、現在では自宅での仕事やZoom会議などが一般的になりつつありますが、デジタル化の進行が海外に比べて遅れていることにより、非効率な社会システムが生まれていることに気付いたことはありませんか?

さらに、キャッシュレスの導入も遅れています。

【引用】一般社団法人 キャッシュレス推進協議会
キャッシュレス・ロードマップ2021
<https://paymentsjapan.or.jp/wp-content/uploads/2022/02/roadmap2021.pdf>

上記の図は、2018年時点での世界主要国におけるキャッシュレス決済の普及状況を示しています。この図を見ると、日本は他の国と比べてキャッシュレス決済の導入が遅れていることが一目瞭然です。

さらに、文部科学省も日本の遅れを指摘しています。文部科学省が挙げる日本の遅れている点は次の通りです。

まず一つ目は、グローバル化への対応の遅れです。これは、国際社会でビジネスや研究開発を行う能力を持つ人材が不足していること、また、グローバルな視野を持ち、技術経営ができる人材が不足していることが原因とされています。 次に、新たなイノベーションモデルへの対応の遅れが挙げられています。これは、近年、国境を越えたオープンな水平分業の流れが急速に進んでいる産業で競争力が低下していること、新たなイノベーションモデルに十分対応できていないことが要因とされています。

ここで、「水平分業」とは、技術開発や原料調達、製品の組み立てなどを、各企業が自分たちの得意分野を生かして共同で行うビジネスモデルのことを指します。 また、「イノベーション」とは、従来の常識を覆すような新しい価値を生み出し、社会全体に変化をもたらすことを指します。

この水平分業は、さまざまな企業に業務を委託し、共同で仕事を進めるため、スムーズに業務が進むメリットがあります。しかし、その反面、新しいビジネスモデルを急に取り入れることが難しいというデメリットもあります。その結果、海外と比べて遅れてしまうのです。文部科学省は、これ以外にもさまざまな遅れを指摘しています。

【参考文献】

YAHOO!JAPANニュース 日本が海外に比べてあまりに遅れている‥コロナ禍で気づいた、「たった一つの恐しい要因」
<https://news.yahoo.co.jp/articles/1a48ca4d0e360226eb3c546f9d60fd680df128d2>

※1 文部科学省 第3章 我が国の現状と課題
<第3章 我が国の現状と課題:文部科学省 (mext.go.jp)>

タイムマシンビジネス

タイムマシン経営についてご存知でしょうか?これは、ソフトバンクグループの創業者である孫正義さんが提唱した経営手法です。その主な内容は、アメリカなど海外で先行しているビジネスを日本で展開することです。

タイムマシン経営の具体的な例として、コンビニエンスストアが挙げられます。

コンビニエンスストアは、1927年にアメリカのテキサス州で現在のコンビニエンスストアの原型が誕生しました。その後、1973年に「(株)ヨークセブン」が設立され、これが後の「(株)セブン-イレブン・ジャパン」の始まりとなります。

現在、私たちの生活に欠かせない存在となったコンビニエンスストアですが、実はアメリカから40年という長い時間を経て、日本に導入されたのです。

このように、日本は海外と比較すると、多くの面で遅れています。アメリカで行われたビジネスが日本に到達するまでには、数年から数十年かかると言われています。そのため、海外と比較すると、日本は取り残されがちなのが現状です。

【参考文献】

企業の教科書 きわみグループ監修 総合情報メディア
「タイムマシン経営」とは?企業の成功確率を高める経営手法を紹介!
<https://kigyou-kyoukasyo.com/establish/timemachine-keiei/>

※2 株式会社セブン-イレブン・ジャパン
セブン-イレブンの歴史
<https://www.sej.co.jp/company/history.html>

※3 株式会社 セブン-イレブン・ジャパン
セブン-イレブン・ジャパンの歴史 これまでの歩み
<https://www.sej.co.jp/recruit/about/history/>

なぜ金利が高い国がある?

日本の金利が低い理由

なぜ日本の金利は低いのか、ご存知でしょうか? それは、金融政策が行われているからです。

金融政策とは、金利の形成に影響を及ぼし、通貨や金融などの資金の調整を行うことを指します。

金融政策の主な目的は、金利を引き下げることです。金利を下げると、何が良いのでしょうか。まず、金融機関が低い金利で資金を調達できることが挙げられます。次に、金利が低いため、企業や個人に貸し出す際に、低い金利で貸し出すことができます。これは、日本の預金金利が非常に低いため、貸し出す際に少し高い金利で貸し出すだけで、その金利差により金融機関は利益を得ることができます。

貸し出す際の金利が低いということは、企業にとって、従業員の給料の支払いや仕入れ等に必要なお金や設備費などが調達しやすくなるというメリットがあります。

銀行

金融政策で助かった〜!安い金利で消費者からお金を集められる!
さらに、貸し出すのも低金利で貸せるからWin-Winだね!気軽に借りていく人が多いから、銀行の財布も潤うなぁ!

社長

金利が低いから、気軽にお金を借りれるなぁ

消費者

銀行預金の利息が少なくなった!!損した気分!!

ただ、もともと日本は金融政策は行ってませんでした。行った理由として大きな要因は、バブル崩壊です。バブル崩壊で、巨額の借金を抱えた銀行を救済するためです。経済を回すために銀行を復活させるための施策とはいえ、利息収入に頼ってた人たちは衝撃を受けたことでしょう。※5

【参考文献】

日本銀行 金融政策の概要
<https://www.boj.or.jp/mopo/outline/index.htm/>

※4 日本銀行 公表資料・広報活動
Q 金融政策は景気や物価にどのように影響を及ぼすのですか?
<https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/seisaku/b28.htm/>

※5 日本共産党 日本の超低金利はなぜ?
<https://www.jcp.or.jp/faq_box/001/991205_faq.html>

金利の高い理由

まず、金利が国ごとに異なる理由は、各国の経済状況に応じて中央銀行が政策金利を調整しているからです。具体的には、日本では日本銀行が、アメリカではFRBが金利を設定しています。

中央銀行が金利を調整する目的は、市場に出回っているお金の量を制御することです。つまり、市場に出回っているお金の量が多いときは金利が高く、逆にお金の量が少ないときは金利が低くなります。これは、お金の価値が下がると金利が上がる、と理解することもできます。

金利を上げる目的は、市場に出回っているお金を回収することです。これにより、インフレを抑制し、経済の安定を図ることが可能になります。

ここまでで、金利が高い理由とその仕組みについて理解できたと思います。しかし、「金利が高ければ高金利の銀行に預ければ良いのでは?」と思うかもしれません。確かに、高金利の銀行に預金すると一見、大量の利息を得られるように思えます。しかし、必ずしもそうとは限りません。高金利にはデメリットも存在しますので、預金する前には十分な情報収集と検討が必要です。

【参考文献】

※6 保険市場TIMES 高金利通貨に潜むワナとは?-知らないと損をするマクロ経済の話(平田 啓さんコラム-第1回)
<https://www.hokende.com/news/blog/entry/hiratakei/001>

高金利のデメリット

まず最初に、外貨預金には、為替リスクと、預金や引き出しの際に発生する手数料というデメリットが常に存在します。これらのデメリットは、元本割れを引き起こす可能性があります。

ここで、「元本」とは、利益や収入を生み出すための基礎となるお金のことを指します。例えば、株に投資する際に預け入れる金額がこれに該当します。

また、「元本割れ」とは、購入した金額(つまり、購入した元本)よりも額面の価格が下落し、金融商品の価値が元本を下回る状態を指します。

さらに、高金利というのは、インフレが起きている状態を示しています。そのため、その国の経済成長はあまり期待できません。特に、大幅なインフレが発生した場合、たとえそれが外国政府が発行した国債であっても、破綻のリスクが存在します。

しかし、為替リスクがなく、インフレが発生しないことが保証されている場合、高金利の国での預金は最強の投資法と言えるでしょう。

【参考文献】

※7 東京くらしWEB くらしに関わる東京都の情報サイト
高金利、高利回りの外貨商品に関心がある。デメリットはあるのか。
<https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/faq/main/96.html>

※8 PayPay銀行 なるほど資産運用
<https://www.japannetbank.co.jp/investment/fcd/manage/beginner02.html>

まとめ

いかがでしたでしょうか?金利が高い国の仕組みは、その国の経済状況により、各国の中央銀行が流通しているお金の量を調整するために設定されていることが理解できたでしょう。

一見、金利が高いからといってお得だと思う人は、金融リテラシーが低いと言えます。何かが怪しいと感じたら、一度疑ってみることは大切です。しかし、怪しいというだけで判断するのではなく、根拠を見つけてから投資をするかどうかを決めるべきです。

今回の結論は、投資にはリスクも伴うというものでした。しかし、それが逆に投資のチャンスとなる可能性もあります。この機会に、皆さんには金融リテラシーを高めていただきたいと思います。

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